最初は、小さな疑問でした。 毎日の作業が属人化し、感覚に頼った判断が当たり前になっていた。 もっと良くできるはずだと思ったことが、厨房君の出発点です。
中古厨房機器の値決め、在庫確認、売上管理。 最初は担当者の経験や記憶で回っていた業務も、商品数やスタッフが増えるほど限界が見えてきました。
つきっきりで教えるのではなく、誰でも同じ情報を見て判断できる状態をつくる。 その考え方が、厨房君につながる最初の一歩でした。
現場の負担を減らし、任せられる仕事を増やすことが目的でした。
厨房君は、最初から完成形として生まれたわけではありません。 現場の困りごとを一つずつ仕組みに変えながら、少しずつ育ってきました。
販売、在庫、売上、値決め。日々の業務を自分たちで見える形にしていきました。
便利になる一方で、保守や改善が特定の人に依存する課題も見えてきました。
端末やOSに依存せず、複数人で同じ情報を扱える土台が必要になりました。
在庫データと現場表示をつなぎ、紙の値札や確認作業の負担を減らしました。
厨房君の開発は、機能を増やすための開発ではありません。 現場の作業が分かりやすくなり、判断しやすくなり、改善が続く状態をつくるための開発です。
どこで困るのか、どこでミスが起きるのか。実務から逆算して設計します。
開発側に丸投げせず、現場と開発者が同じ絵を見ながら形にします。
一度作って終わりではなく、使いながら育てていくことを前提にしています。
厨房君という名前には、スタッフが日常の中で自然に使える存在であってほしいという思いがあります。 固いシステム名ではなく、現場の会話に入り込む名前。
「厨房君で確認してみて。」 そう言えるくらい身近な仕組みであることが、長く使われるために大切だと考えています。
改善は、一度で終わるものではありません。 現場の声を取り入れながら、情報がつながり、業務がまわり、働き方がかわる状態をこれからも育てていきます。